* 電気回路演習のレポートで間違えやすい点

提出された回路演習のレポートで、共通して見られる間違い、不備な点を まとめてみました。
実験内容の説明がない
実験回路図、結果の表、グラフ等はあるのだが、それらについての 説明がほとんどない。

レポートは、他人に見せるためのものなので、どういう実験を どういう目的で、どのように行ってどういう結果がでたのか、 すべて文章で書く必要があります。例えば、他学科の友人に 見せたときにでも、何をやったのかわかるように書いてください。

図や表にキャプションがない
文章中に、「結果を図○○に示す」等の説明文を書くためには 各図や表にキャプションが必要になるはずです。 また、適切なキャプションがついていれば、本文を読まなくても ある程度、結果等を把握する事ができます。

ちなみに、図のキャプションは図の下部に、表のキャプションは 表の上部に書く事になっています。グラフ○○と書いている 人がよくいますが、グラフも図の一種なので図○○で統一します。

対数グラフの使い方を間違えている
目盛の取り方を間違えている、軸の上下が逆になっている、 周波数を対数軸に取らないといけないのにインピーダンスの方を 対数軸に取っている、等がよく見られる間違いです。

参考グラフの書き方の例

理論値一覧の表がある
測定値は表にする必要がありますが、理論値は理論式、計算式が わかれば求めることができますので表にする必要はありません。 むしろ、理論式がどのように導出されるのかその過程を説明 してください。

グラフに計算した特定の理論値がプロットしてある
理論値は連続的に求めることができますので、たまたま計算した理論値 が○や×でプロットしてあるのは変です。理論値は連続した なめらかな曲線で描いてください。

グラフで、各測定値間がなめらかな曲線で結ばれている
各測定値は誤差を含んでいますので、各測定値を単に結んでも意味が ありません。

考察が感想になっている
実験の考察は、実験の結果を検討し明らかになったことを 述べるものです。「今回はうまくいかなかったが、次回は もっと予習をしてうまくやるようにしたいと思う」といった 感想とは異なります。

グラフがフリーハンドである
曲線のグラフは、自在定規、雲型定規等を使用して描きます。

グラフの軸、目盛が書かれていない
グラフ用紙に青色で印刷してある軸はコピーを取ると消えてしまいます。 自分で軸を書いて、目盛も忘れずに記入します。


1999年1月25日更新
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