gdm の一般ユーザのシャットダウン禁止について (2006/05/18)

今まで仮想コンソールからログインして X Window System を起動していたのですが,ユーザフレンドリーな gdm を導入しました.しかし,一般ユーザでのシャットダウンと再起動ができてしまいます.計算速度の速い,メモリのマシンに遠隔ログインしてプログラムを走らせていても,一般ユーザ権限でログイン画面から問答無用にシャットダウンできてしまうのは困りものです.そこで,一般ユーザでシャットダウンと再起動ができないようにしました.

/usr/share/doc/gdm/README.Debian を読むと,Debian が提供する gdm の以前のバージョンでは /etc/gdm/gdm.conf に "SecureSystemMenu=true" とすれば,シャットダウン時に管理者パスワードが要求されるようにできたようですが,現在はサポートされていません./etc/gdm/gdm.conf のオプションは,

http://www.gnome.org/projects/gdm/
で確認できます.これによると,メニュー自体を出さない方法とシャットダウンだけを出きなくする方法について書かれていました.メニュー自体を出さない方法は,うまく利用できたら面白そうな XDMCP が利用できなくなるので,シャットダンだけを利用できなくする方法にしました.

シャットダウン及び再起動を禁止するには,/etc/gdm/gdm.conf に [deamon] セクションに次の二行を書き加えて,gdm を再起動すればオーケーです.

[daemon]
HaltCommand=
RebootCommand=

要は,シャットダウンと再起動用のコマンドを指定しません.ここに,ログインしているユーザをチェックして,自分以外のユーザがログインしている状態であれば,シャットダウンしないようなスクリプトを指定しようかと思いましたが,エラーメッセージをログイン画面に表示されるにはどうしたらいいのかよく分からなかったので,とりあえず放置です.

ちなみに,gdm のログイン画面を日本語にするには,/etc/default/locale (以前は /etc/default/gdm だったようです) に LANG=ja_JP.EUC-JP などを設定すればオーケーです.設定は次のようにコマンドラインからできます.

# update-locale LANG=ja_JP.EUC-JP

梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp
Last modified: 2020/05/01 15:37
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