起動時のNFSマウントのトラブル (2007/07/24)

(追記 2007/07/26) 新しいパッケージで解決されました./etc/init.d/if-up.d/mountnfs の問題で,このファイルを提供しているのが,initscripts パッケージでした.initscripts のバージョンが 2.86.ds1-38 から 2.86.ds1-38.1 にアップグレードされ,下記の問題の解決がされました.更新パッケージの mountnfs を利用して下さい.

nfs-common か linux-image をアップグレードした際に,起動時にNFSマウントしなくなりました.nfs-common のバージョンは,1:1.1.0-11,linux-image-2.6.21-2-686 のバージョンは 2.6.21-6 です.起動時のメッセージでは,NICの認識後に

mount.nfs: rpc.statd is not running but is required for remote locking
   Either use "-o nolocks" to keep locks local, or start statd.
が表示されていました.どうやらNFSマウントする際に rpc.statd が起動していないのが原因のようです.ここでのメッセージのように,NFSマウントのオプションに "-o nolocks" をつけるか,NFSマウントする前に rpc.statd を起動する必要があります."-o nolocks" オプションは,NFSロックを無効にするオプションでこのオプションの指定は避けたいところです.

起動時のスクリプト /etc/init.d/mountnfs.sh を見ると,/etc/network/ip-up.d/mountnfs を読み込んでいます./etc/network/ip-up.d/mountnfs を読むと,NFSv4 (NFSのバージョン4)を利用すれば,解決しそうです.しかし,研究室のマシンを全てNFSv4にするのは,大掛かりな作業になりますし,うまく稼働してくれるか分かりません.そこで,とりあえず暫定的な解決策をとりました./etc/network/ip-up.d/mountnfs 内の

if [ "$gss_or_idmap" = yes ] && [ -x /etc/init.d/nfs-common ]
then
        /etc/init.d/nfs-common start
fi
の条件を緩め,
#if [ "$gss_or_idmap" = yes ] && [ -x /etc/init.d/nfs-common ]
if [ -x /etc/init.d/nfs-common ]
then
        /etc/init.d/nfs-common start
fi
としました.再起動をかけたところ,無事NFSマウントしてくれました.


梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp
Last modified: 2020/05/01 15:37
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