/etc/network/options から /etc/sysctl.conf へ (2008/08/03)

あるマシンの nis が起動しなくなって困っていました.マシン起動中にネットワークカードのIPアドレスが設定がされていなかったことが原因です.マシン起動後にネットワークカードのIPアドレスの設定は手動でできましたが,その後でも,nis を起動させることができません.

ネットワーク関連で起動時になにかトラブルがないかと起動時のメッセージを見ていて,

/etc/network/options still exists and it will be IGNORED! Read README.Debian of netbase.
が気になりました.以前からこのメッセージが出力されていましたが,特に,実害がなかったため,そのままにしていました.そこで,/usr/share/doc/netbase/README.Debian を見ると,/etc/network/options は /etc/sysctl.conf に置き換わっていました.設定項目の変更は,
ip_forward=yes:   net.ipv4.ip_forward = 1 
spoofprotect=yes: net.ipv4.conf.default.rp_filter = 1
                  net.ipv4.conf.all.rp_filter = 1
syncookies=yes:   net.ipv4.tcp_syncookies = 1
であり,/etc/network/options での設定を /etc/sysctl.conf の設定に書き直した上で,/etc/network/options を削除しました.結果,マシン起動時に nis の起動ができました./etc/network/options の存在自体がネットワークの設定に良からぬ影響を与えることがあるようです.


梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp
Last modified: 2020/05/01 15:37
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