X のキーマップがおかしくなりました (2009/04/17)
Debian/GNU Linux 5.0 lennyが正式リリースされたためか,experimentalからsidにいろいろとパッケージが移行してきたようです.その関係のためか,いろいろと不具合が生じるパッケージがあります.最初に直面したトラブルは,console-setupとxserver-xorgパッケージです.いつものように,apt-getによってパッケージのアップグレードをしていると,console-setupという見慣れないパッケージで見慣れない質問がいくつかされました.
ダイアログの説明文を読んでもよくわかなかったので,全てデフォルトのまま回答しました.この質問は以前に比べて改善しつつあります.このレポートでは,2009年4月17日のもについて書きます.質問の概略及びその回答は次のようになります.
Keyboard model: Japanese 106-key Origin of the keyboard: Japan Keyboard layout: Encoding to use on the console: UTF-8 Character set to support: . Combined - Latin: Slavic Cyrillic; Hebrew; basic Arabic Font for the console: VGA Font size: 16 Virtual consoles in use: /dev/tty[1-6]
回答終了後,次のようなメッセージが出ます.
WARNING: Can not find "latin" in "jp".
以上の設定が適用されることにより,キーマップなどが更新されることになりますが,この結果,X Window System の起動時にキーマップが日本語キーボードに対応しなくなる可能性があります.これらの設定は,/etc/default/console-setup に反映されます.デフォルト設定のままであれば,/etc/default/console-setup の最後のほうは次のように設定されます.
XKBLAYOUT="jp,jp" XKBVARIANT="latin,"
これらを次のように修正しました.
XKBLAYOUT="jp" XKBVARIANT=""
なお,XKBOPTIONS もおかしくなっている可能性がありますので,自分の環境に合わせて適宜修正する必要があるかも知れません.私のところの環境では,Control と Caps Lock を入れ替えていますので,XKBOPTIONS="ctrl:swapcaps" としています.
梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp Last modified: 2020/05/01 15:37