サーバの移行 (2009/04/22)
レンタルのサーバで NFS, NIS, samba などを運用していたのですが,レンタル期限がきましたので,自前のサーバに移行しました.そのときに,移行したファイルやディレクトリをメモします.この内容は研究室のマシン管理用の備忘録です.
- マシン固有のデータ
ホスト名.
/etc/hostname
IP アドレスなどのアドレス情報.DNS サーバの IP アドレスなども設定されています.
/etc/network/interfaces
マウントするデバイスとディレクトリ名の設定ファイル.旧サーバのマウント構成を参考にしました.
/etc/fstab
システム変数の設定ファイル.Spoofing 攻撃に対する防御などの設定ができます.
/etc/sysctl.conf
TCP Wrapper によるアクセス制限.ssh などに IP アドレスによるアクセス制限をかけることができます.
/etc/hosts.allow, /etc/hosts.deny
sudo の設定ファイル.特定のユーザやコマンドに root 権限を付与したりできる.
/etc/sudoers
各種ログ情報.以前のサーバのログ情報を引き継ぎました.
/var/log/*
Gnome desktop manager の設定ファイル.
/etc/gdm/gdm.conf
Gnome desktop manager からログインしたユーザにデバイス等に関する権限を付与します.
/etc/logindevperm, /etc/pam.d/gdm
日本語インプットメソッド skk の辞書のパスの設定ファイル.この研究室で skk を利用しているのは私だけだと思います.他は anthy を利用しているでしょう.
/etc/skksearch.conf
テキストブラウザ lynx の設定ファイル.日本語の表示設定をしています.
/etc/lynx-cur/lynx.cfg
- NFS サーバ
全ユーザのデータ.rsync で旧サーバからミラーリングしました.
/home/*
NFS で共有するアプリケーションなどが入っています.rsync で旧サーバからミラーリングしました.
/usr/local/*
NFS で export するディレクトリとその設定.コマンド exportfs で export します.
/etc/exports
ファイヤーウォール越しに NFS マウントを提供しています.そのため,起動時に関連する RPC デーモンのポート番号を指定しています.
/etc/default/nfs-common, /etc/default/nfs-kernel-server, /etc/modprobe.d/local.conf
- NIS サーバ
本当は早く LDAP に移行したいのですが,余裕がなく NIS を継続しています.
研究室のアカウント名や samba 用のマシン名.
/etc/passwd
アカウントのパスワード.
/etc/shadow
研究室で使用するグループ名など.
/etc/group
ホスト名.研究室内で固定の IP アドレスを持つホスト名とその IP アドレスを登録しています.
/etc/hosts
NIS で共有するデータの設定ファイル.
/var/yp/Makefile
ファイヤーウォール越しに NIS を提供しています.起動時にサービスのポート番号を指定しています.
/etc/default/nis
名前解決方法の設定.名前解決に NIS を追加します.
/etc/nsswitch.conf
NIS サーバの FQDN を設定するためのファイル.NIS サーバを探索するのにブロードキャストを使わなくなります.
/etc/yp.conf
- samba サーバ
samba で Windows のドメインを構築しています.早く LDAP で Linux アカウント管理と連携させたいところですが,余裕がありません.
samba の設定ファイル.ドメイン管理,共有フォルダ,共有プリンタの情報が書かれています.
/etc/samba/smb.conf
samba のバイナリ形式のバックエンドデータベース.アカウント情報や Windows マシンの情報などのデータがあります.また,共有プリンタのドライバなどもこのディレクトリの下におかれています.
/var/lib/samba/*
- DNS サーバ
研究室ネットワーク向けに DNS サービスをしています.
研究室ネットワーク用の設定ファイル.正引き,逆引き用ファイルの指定などができます.
/etc/bind/named.conf.local
オプションの設定ファイル.グローバルな DNS サーバへのクエリのフォワードなどが設定できます.
/etc/bind/named.fonf.options
正引き,逆引き用のデータファイル.研究室ネットワークに接続しているマシンで固定 IP アドレスを持つマシンはこれらのファイルで登録されています.
/etc/bind/db.*
- DHCP サーバ
移行時,DHCP サーバの設定ファイルを引き継ぐのを忘れていました.移行して旧サーバのデータを消去した後に気付いたため,設定し直しました.
DHCP サーバの設定ファイル.IP アドレスを割り当てる範囲などが設定できます.
/etc/dhcp3/dhcpd.conf
- Debian パッケージのキャッシュプロキシサーバ
apt-cacher で Debian パッケージのキャッシュサーバを構成してます.
Debian パッケージのダウンロード元の設定ファイル.
/etc/apt/sources.list
apt-cacher の設定ファイル.ダウンロード先の IP アドレスを制限することができます.
/etc/apt/apt-cacher.conf
- 電子辞書サーバ
旧サーバでは,電子辞書サーバ ebnetd, ndtpd, ebhttpd を利用していました.しかし,設定ファイルなどを引き継ぐことを忘れていることにこの備忘録を書いているうちに気付いたため,これから設定します.
サービスとポート番号の対応表.ebnetd のポート番号はデフォルトでは指定されていないため,このファイルでプログラム名とポート番号を対応させます.
/etc/services
inetd の設定ファイル.辞書サーバデーモンは常時起動せず,使用時のみに起動します.
/etc/inetd.conf
ebnetd の設定ファイル.辞書データの在処などを指定できます.
/etc/ebnetd.conf
梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp Last modified: 2020/05/01 15:37