Ubuntu 19.10: GDMからLDAPログインできない (2020/05/01)

HPパソコンにUbuntu 19.10をインストールしました.このとき,ローカルアカウントはGDM (Gnome Display Manager)からログインできましたが,LDAPアカウントはGDMからログインできない問題が生じました.

CUIでのログインやローカルアカウントからLDAPアカウントへのスイッチユーザはできていたため,Xサーバーの問題かと思い,~/.local/share/xorg/Xorg.0.logを確認してみたところ,次のエラーメッセージが出ていました.

(EE) systemd-logind: failed to get session: PID XXXX does not belong to any known session

このエラーが原因で,Xセッションを立ち上げられずにGDMログイン画面に戻っていました.当初,このエラーメッセージをインターネット検索しましたが,他のところでも問題は生じているもののシンプルで有効な対処方法は得られませんでした.

ログイン時の認証の問題も考慮して,/var/log/auth.logを確認したところ,Xセッション開始時に次のエラーが出ていることが分かりました.

systemd-logind: nss_ldap: failed to bind to LDAP server ldap://XXX.XXX.XXX.XXX/: Can't contact LDAP server
gdm-passwd]: pam_systemd(gdm-password:session): Failed to create session: No such file or directory

そこで,"systemd-logind", "nss_ldap", "failed" などを検索ワードにしてインターネットを調べてみました.いくつかの対処方法を見つけましたが,そのうちで,一番シンプルな解決方法を試しました.その解決方法は,libnss-ldapパッケージをlibnss-ldapdに置き換えることです.libnss-ldapパッケージのほうが新しいのですが複雑でいくつかのバグが残っているとのことです.

# apt-get install libnss-ldapd

このインストールにより,libnss-ldapパッケージは削除されます.パッケージを置き換えた結果,LDAPアカウントでもGDMログイン画面からのログインができるようになりました.


梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp
Last modified: 2020/05/01 15:37
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