実験機器紹介
実験に使用している機器を紹介します.
USBオシロスコープ PicoScope 3206B (8ビット, 2ch, 500 MS/s) |
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USB接続によるオシロスコープです.平成23年7月に秋月電子通商から81,000円で購入しました(当時の販売ページ).バッファが128 Mサンプルという大容量メモリを持っているにも関わらず,低価格であったため,購入を決めました.インパルス性雑音などの単発現象をある一定区間,取り込むのに役に立ちます.任意波形を生成する機能もうれしい機能です.京都大学在籍時に行っていた屋内電力線通信の伝達関数の測定なども可能です.パソコンなどにUSB接続して,操作はパソコン上で行います.現在,USB2.0ですが,USB3.0のものが販売されたらリアルタイム測定なども可能になるかも知れません.PicoScopeのためのコントロールソフトウェアは,メーカのホームページからダウンロードできます.使用したときのレポートはそのうち公開したいと思います.
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これ以降は,京都大学在籍時に使用していた実験機器です.
Agilent 8564EC スペクトラム・アナライザ |
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信号の周波数領域を測定するための機器です.衛星通信や無線通信などの各種の信号を周波数領域で解析するために用います.利用可能な周波数帯は,9kHz - 40GHzです.定常的な信号を観測するのに向いています.データの取得などは,GP-IBを通じて行います.
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Agilent 8712ET RFベクトル・ネットワーク・アナライザ (T/Rテストセット内蔵) |
伝送/反射テスト・セット内蔵のベクトルネットワークアナライザです.50Ω系の伝送路及びデバイスの伝送レスポンス(SパラメータのS21)や反射レスポンス(SパラメータのS11)を測定できます.測定可能周波数帯は,300kHzから1.3GHzです.記憶メディアとしてフロッピーディスクドライブがついているので,主にデータはフロッピーディスクで取り出します.販売終了製品で,メーカによるサポートの終了日は,2009年9月1日です.
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横河電機 DL1640L デジタル・オシロスコープ |
最大の特長はロングメモリで,最大32Mワードのレコード長を持ちます.単発的な信号を保存して,オフラインで解析するのに適しています.チャネル数は4で,最大200MS/sです.200MHzのアナログ帯域を持ちます.イーサネットオプションを持ち,Webブラウザでの操作が可能です.
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横河電機 WE400 PCベース計測ステーション |
パソコンから操作できる計測ステーションです.最大5モジュールまで装着できます.現在,デジタルオシロモジュールWE7111が2つ,ファンクションジェネレータモジュールWE7121が2つ,イーサネットモジュールWE7052が1つ装着されています.イーサネットモジュールWE7052を通じて,パソコン上のコントロールソフトウェアから制御します.
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テクトロニクス AFG3101 任意波形/ファンクション・ゼネレータ |
サンプリングレート250MS/sの任意波形ジェネレータです.分解能は14ビットです.50MHzまでの任意波形を繰り返し送信できます.波形はフラッシュメモリに記憶したものを用いることができます.
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ユニオン電機 MNR-9 ノイズゼロトランス |
ノイズ対策用のノイズカットトランスです.1MHzから100MHzまでのノーマルモードノイズ及びコモンモードノイズを70dB程度減衰させます.容量は1.5kVAです.
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梅原 大祐 / UMEHARA Daisuke umehara@kit.ac.jp Last modified: 2020/05/02 13:08